となりの畑のアンサンブル:永沢まこと

はじける:大谷和彦

となりの畑のアンサンブル

3階にある私のアトリエの窓から、ひろびろした畑が見える。
私たち一家が長いアメリカ生活の後、日本での住まいとして小金井のこの場所を選んだワケの一つは、実はとなりのこの畑がひと目で気に入ったからである。 トウモロコシ、ジャガイモ、小松菜、トマト等々、さまざまな野菜が広大な土地に、大胆にスッキリとレイアウトされている。緑色のアンサンブルが美しい。
武蔵野広しといえども、これだけ手入れのいい畑はメッタにない。「うーん、デキる!」と思った。畑の「作者」は小金井で代々農家を営んでいる島田さんという人だった。 この一年ほど島田さんは体調を崩して畑仕事を休業中。早く元気になって、その天性のアート感覚をまた畑で発揮してほしいな、と私は今日も窓から祈っているのです。

永沢まこと
(イラストレーター)