紙ヒコーキ:尾辻克彦/みなみらんぼう

ナツアカネの産卵(松山史郎)

「東京路上観察」の赤瀬川原平さん。青春時代は武蔵野ぐらしでしたネ。記憶の中の風景をひとつ・・・。

尾辻克清(作家・画家、又の名・赤瀬川原平)

幻のローラースケート通り
東京に出てきてはじめて住んだのが武蔵小金井だった。駅の北口から10分か15分歩いたところの6畳の部屋に、友人と二人で住んだ。 それをさらに歩いていくと、桜並木の広い通りに出た。いま考えたら五日市街道である。車がほとんど通らないので、これはローラースケートをしたいなあ、と思った。 生活の余裕もなく出来なかったが、いまではもうその通りは車がぎっしりである。
いま想うと、あの静けさは夢のようだ。


秋です。武蔵野です。広い空、ゆったり流れる「時」・・・。らんぼうさんの「ある秋の風景」は?

みなみ・らんぼう(作曲家・武蔵野市)

500円で模型飛行機を買った。ちいさな娘二人と2時間ばかりかかって組み立て、薄紙をはって霧を吹いて、枕元に置いて寝た。
秋空高く舞い上がる夢を見た。翌日、自転車に乗って小金井公園に行って処女飛行。フラフラしながら、赤トンボに混じって飛んだ。
ほんのわずかの空中飛行に大拍手。心が少年になった。