空想ご地想:高山なおみ

小柄で、きゃしゃとも思える高山さんは「みじん切りはキライなんです」。 ジャガ芋や玉ねぎは丸ごと煮込んじゃうのが好きだなんて、プロの料理人に言われると嬉しくなる。

「季節だったら冬。ストーブの上でシチューが煮えてるっていう雰囲気が好きなんです」

料理の“科学”を守れば、あとは大胆に。かくして、北京玉子、アルゼンチン・ダンゴ、モンゴルうどんといった「ちょっと珍しくて、お腹がびっくりしなくて、雰囲気のある」諸国空想料理ができあがる。

料理をつくるのも好きだけれど、つくってもらう幸せと、その大切さを知っているナイーブなシェフでもある。

「将来は漬け物屋さんになりたい」くらい、仕込んで、あとは発酵を待つという漬け物が好き。

「1~2月は自家製キムチがオススメ!」

諸国空想料理店KuuKuuシェフ

vol.53(1996年1-2月)より