やわらかな忘れ物:志茂田景樹

ドキッとするファッション。「驚かせていることがリフレッシュ。意外性が気分いい」。
テレビでもお馴染みの志茂田景樹さん。新しいアクションは、絵本の読み聞かせをと、ボランティアで幼稚園や児童館等を訪ねています。 その名も「よい子に読み聞かせ隊」。結成は99年夏。 フルート、ギター演奏を取り入れ、切り絵と朗読でメルヘンの世界を創ります。

最初、格好を見てガヤガヤ、でも始まるとシーンとする子どもたち。大人も童心に戻れる時間が、ゆったり。

「僕自身、母に0歳から読んでもらっていた。小学生の時の夢は童話作家でした」。

大人の世界の小説を書いてきて、売れ筋を求められ疲れ果て気付いた忘れ物。今、泉のように物語をつくります。

「読み聞かせは楽しくて。そして僕自身を探しているのです」。

vol.77(2000年1-2月)より