「大田楽」の稽古風景
ドンツコドン ドンツコツコドン ドンツコ…
小気味よい発声のお囃しに合わせて、番楽棒(ばんがくぼう)に見立てた紙棒を持ちリズム良く登場するのは、江戸東京たてもの園近くの地元小学生から20代の12名。
たてもの園開館20周年記念の特別企画“参加型”伝統芸能パフォーマンス『大田楽(だいでんがく)』の練習風景です。足を大きく振り上げ、テンポの速い動きはダンスパフォーマンスのよう。思いっきり声を出すシーンもあり笑顔が広がります。
大田楽は平安時代末期から全国各地に一世を風靡し、貴族・武士・大衆の区別なく熱狂を重ねて室町時代には消滅してしまった芸能で、狂言師・野村万之丞さんが作り上げた創作作品。一般参加者の指導はその野村万之丞さんが創立したACT.JTというプロ集団です。
華やかな衣裳をまとい、プロの演者と一緒に市民が参加して稽古を積み重ねました。この3月28日(14時~15時30分)小金井公園の南口付近から行進スタートし、江戸東京たてもの園内を練り歩きます。
都内では六本木ヒルズ大田楽が2011年夏祭りの前夜祭で披露され、石川県の山城温泉、入間市など全国各地に少しずつ大田楽の輪がひろがっているとのこと。
28日は桜満開が予想されさぞや賑やかな大田楽になることでしょう。
日時:
3月28日(木) 14時~
都立小金井公園 江戸東京たてもの園
(ねも)
2013年3月7日| カテゴリー:地域の催し