「まちを学ぶ」トークセッション・ワールドカフェ


「まちづくり」は「くらしづくり」

立冬も過ぎた11月11日。
1が4つも並び何かを始めるには記念日にすることが容易い日。
らぶんじ100人ワークショップがスタートしました。
会場である東京経済大学の銀杏も色づきはじめて、空気が美味しい日でもありました。

らぶんじの大きなテーマは「国分寺のつかいかた」です。
「まち」を包括した時の構成要素は何かと考えると、まちには沢山の資源があります。
その地域資源を自分たちで編集し、提案し、行動に繋げていくことがらぶんじの活動の趣旨です。

「まちづくり」は実は「くらしづくり」とも言えるのでは。
そんな気づきを得た一日でもありました。

さぁ、そのスタートである「まちを学ぶ」です。

この場には20代~70代の方が、国分寺市民だけではなく他市の方も多数ご参加いただき、
遠方は山形新庄市、山梨県北杜市からもお越しいただきました。

ゲストは国分寺カフェスローの吉岡さん、シビックプライドを研究しているプロジェクトエディターの
紫牟田さん、そして国立の古民家やぼろじの和久さんです。

グローバリゼーションという文明」という視点から「コミュニティ文化」を見据えないと
と俯瞰した視点からトークセッションをスタートしたのは吉岡さん。
「自然環境」
「歴史・伝統文化から新しい文化創造」
「社会・経済環境」
「政治・行政環境」
「そこに暮らす人と人との信頼関係」
この観点がキーワードです。

これを踏まえたうえでどんなローカルコミュニティを目指すのか?

そして実際にローカルでコミュニティを生み出している和久さんに。
畑仕事から人・もの・ことが動いて、古民家再生までいたった「やぼろじ」です。

地域の人がふらっと行き来できるやぼろじ。食から人の輪も生まれてきています。

そして「私たちがまちである」という文脈で、観光客ではなく市民の誇りを
市民の中に定着させる仕掛けや仕組みを生み出すシビックプライドを研究されている
プロジェクトエディターの紫牟田さん。

アムステルダムの事例の中には、市民が愛するロゴマークが信号機になるというお話がありました。
ここには市民創発、愛着、視覚化、コミュニケーション、デザインが隠されているようです。
日本でも実は探せばシビックプライド的な活動はあるのかもしれません。

四国の事例でも県ごとの話し合いではなく、四国全体の話し合い。
これは「国分寺」を含む多摩地域にも適用されるはずです。
行政の決めた市境で線引きをしていても・・・という事と同じですね。

「ローカルとローカルを繋げよう」
「あなたのまちは愛されていますか?」
こんなメッセージが心に残っています。

「まちのらしさって?」

カフェタイムでのんびり、ゆったりした後は第二部の対話の時間です。
なかなか普段話せない方々と、「まち」について語り合います。
勿論、「まち」の定義がバラバラながらにも、出てくるものは多様性に富んでいます。

「まちのらしさって?」
「らしさ」
あなたらしくていいと人に対して使う言葉。
だけど「まち」にも照らし合わせてほしい言葉。

こんなに自分の「まち」が好きな人がいるのだと驚きました。
そこに元気な東京経済大学の4年生の金子さんのメリハリがあるファシリテートと
参加された方々の心が一体になって高揚されたひと時でした。

最後に気になった一言を付箋にかいて・・・

認知度がまったくない「らぶんじがえる」を何人もの方が落書きしてくれていました。
こんな嬉しいことはありません。
「国分寺が好きになった」
この言葉も大切な宝物に皆でしていきたいですね。

最後にゲストの方々と参加された方の一部と実行委員メンバーとパチリ
皆、いい笑顔です!!

追伸:「まちを学ぶ」にご参加いただいた皆さんでお写真を撮れば良かったと悔いています・・・。

皆さま、本当にありがとうございました。
そして来年1月までどうぞ、らぶんじとともに市民創発のプロジェクトを生み出していきましょう。
よろしくお願いいたします!


あしあと