「大黒柱」なんてウッソ!日本女子バレーボール界の星・大林素子さんは、可憐でキュートな21歳。オジサンのバレーボールファンが増えた?!というのもナルホドです。
「髪の毛が立つとライオンみたいって言われるんですよ」
コートではマッシュルームヘアーはアタックするたび逆立って、愛くるしい彼女が頼もしいこと限りなし。
182センチ、61キロのヒョロリとした体のどこにパワーがひそんでいるのか。陽ざしをまぶしそうに受けて話す手は、はやり大きい。
日立武蔵の小平の寮と体育館が、彼女の青春の全フィールド。正月も花見もなし、男っ気も甘いものもなし(?)。 門限9時半。練習オンリーの毎日。
「バレーが生活、人生そのものがバレーって感じ」
「3年後のバルセロナオリンピックに向けて、まずは出場権を得るのが当面の目標」
「臥薪嘗胆」の畳一枚ほどの書がかかる体育館。話すモトコの瞳は意志的。セクシーだ。
vol.13(1989年5-6月)より